金本の行方

ん〜、いくらなんでもFAで獲る球団はないやろうな。星野が楽天に行くついでに金本も連れて行って欲しいと思ったりもするんだけど、なんだかんだで阪神を強くした1人だし、花道くらいは作ってあげても良いじゃないかなと思うわけで。そろそろ選手としてというよりかは、若手に体作りのアドバイスとか違う形でチームに貢献しても良いんじゃないのかと思うしね。とりあえず、記録は諦めてちゃんと治して欲しいな。んま、そこらへんは金本というか真弓やらオーナーやらの判断の問題だと思うけど。

阪神・坂井信也オーナー(62)が24日、今年8月にFA権を取得した金本知憲外野手(42)の残留を厳命した。今季、不慮のアクシデントで右肩痛を抱えてプレーを続けた金本について同オーナーは「双方が歩み寄れる交渉でなければならない」と残留に向け、最大限に配慮することを示唆した。金本がFA権を行使すれば獲得に乗り出す球団の存在も出てきた中、今週中に「金本残留」の決着を目指す。
金本は来季も縦じまに袖を通すのか。既定路線と考えられていた主砲の阪神残留も、交渉がスムーズに運ぶことが大前提となる。今週中にも行われる初交渉を前に、坂井オーナーは改めて金本の残留を強く望んだ。
「前から言ってるように、金本さんが来季も必要な戦力であることに変わりはありません」
この日夕方、神戸市内で取材に応じた球団トップは、静かな物言いの中に熱い思いを漂わせた。
金本が今年8月に3度目のFA権を取得後、メディアを通してラブコールを送ってきた同オーナー。交渉決裂という最悪の事態は避けたい。そんな危ぐもあってか、言葉を選びながら、交渉役に配慮を求めることを忘れなかった。焦点になりうる右肩の故障に関して、同オーナーは「色んな人の色んな話を聞いてからでないと、僕がこうだという方向性を示すことはできない」と前置きした上で「双方が歩み寄れる交渉でなければならない」と斟酌(しんしゃく)の必要性を説いた。
開幕まで10日を切った3月の守備練習中に、同僚野手と激突した不可抗力のアクシデントが、右肩故障の直接原因となった。シーズンを通して全力プレーの妨げになった“公傷”を球団側がいかに査定するのか。
球団関係者は「うちには公傷の制度がない」と説明するが、球団幹部の1人は「その辺は(交渉で)金本選手の顔を見てから」と対話重視の歩み寄りも示唆している。坂井オーナーは金本が虎再生の最大功労者という見方も忘れていない。事故で招いた重傷が、勤続疲労に起因する可能性について総帥は「そこは考えないといけない」と、言外に最大限の配慮をにじませた。
金本はFA権の行使について自身の意思を明らかにしていない。今季は、右肩痛の影響で打率・241、16本塁打不本意な成績に終わった。打席数は規定打席に到達しない396だが、仮に4番でフルイニング出場を果たした新井の641打席で換算すれば、26本塁打する計算にもなる。右肩痛で出場を続けたと仮定して、この数字。万全なら果たして…。
タンパリングの関係で表向きは静観しているが、水面下で金本の調査を開始する球団の存在も出始めた。「野球に集中できる環境さえ整えれば、間違いなく活躍できる選手」。金本がFA権を行使すれば獲得調査を進めるという他球団関係者の発言だ。坂井オーナーが厳命する金本残留のシナリオは、今月中に決着を見るのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101025-00000006-dal-base